CZAPEK - Antarctique


2020年5月26日、Czapek(チャペック)は、輝かしいブランドの歴史に新しいチャプターを開くスペシャル・モデルを発表します。
自社製ムーブメントが搭載され、洗練されたスタイルと外観を兼ね備えたAntarctique(アンタークティック)は、今日ポピュラーになっているラグジュアリー・スポーツ・ウォッチのセグメントにおいて大いなる影響力をもたらせます。
高級時計作りの世界においては、コンプリケーション製作よりも重要な点があります。それは、ムーブメントのデザイン、レアなテクニックを駆使した繊細な仕上げ、厳選されたマテリアルが使用された複雑なケースの仕上げ、そして細部へのこだわりは、時計の価値を高める重要な要素です。これらは、Czapekの最新モデル、Antarctiqueの核心であるとCzapekのCEO Xavier de Roquemaurel(ザビエル・デ・ロックモーレル)は述べています。「私たちの友人や、シェアホルダーからのメッセージは明確なものでした。つまり、高級感を放つだけではなく、毎日身に着けることができ、称賛されるような時計を作ること。」であると。

ムーブメント
40.5mm径、3ハンドのAntarctiqueの外観は、カフリンク付きのシャツでも快適に装着できる十分な薄さと、丁寧でエッジが効いた仕上げがなされています。


サファイア・クリスタルのケースバックは、心臓部であるムーブメント、Czapekのコンセプト担当Daniel Martinez(ダニエル・マルティネス)による30mm径の自動巻きキャリバーSXH5.01の姿をあらわにしています。


パフォーマンスと外観、両方に特別な注意を払い、ムーブメントのパーツは視覚的な調和と透明性をもって配置されています。そのハイライトとなるのが、4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプです。これにより、機械式時計における最高レベルの精度調整が可能になります。


非常に特別な「完全にリサイクルされた」プラチナ製のマイクロローターは、スイス以外の唯一のパートナーである、ドイツのAGOSI社によって供給され、ラ・ショードフォンにて製造されました。メカニズムをより明らかにするために、このローターはオフセンターに配置されています。キャリバーSXH5.01の振動数は28,800vphです。Czapekの伝統的な5本スポークの角穴車がシングルバレルのゼンマイを巻き上げます。パワーリザーブは少なくとも56時間で、マイクロローター搭載のムーブメントとしては、本当に注目すべき点です。120mの防水性も、スポーティな腕時計をスイミングの時でも見続けたいという方にも最適です。

製作風景の動画がアップされていますので、ご覧ください。


エレメンツの特性
Antarctiqueのすべてのパーツは細部にまで注意を払って製作されました。例えば、ムーブメントの輪列は、19世紀のポケットウォッチにインスパイアされた7つのスケルトン・ブリッジによって保持されています。


その独特の形状は、Czapekのクロノグラフ、Faubourg de Cracovieのローターを思い起こさせます。それは、説得力のあるウォッチメイキングにおけるクラフトマンシップが、フォルムとファンクションが一体化したかのように自由な創造性のヒントにより、さらに強化することができることを証明しています。


サイドのストレート・グレイン装飾と面取りされた6つのインワード・アングルは、高級時計であることの証明でもあります。

時計のもっとも目立つ部分はダイアルです。Antarctiqueのダイアルは、CzapekのパートナーであるMetalem社が30年前に開発した独自のラメ技術を、このプロジェクトのために復活させ、それを駆使して設計および製造しました。ダイアルの特徴的な縞模様は、色に深みとリフレクションを生み出します。



3Dのエッジの効いたインデックスが、まるで海に架かる橋のように、手作業による文様が美しいダイアルに取り付けられています。ダイアル上、6時位置には日付窓が配置されており、Czapek社の垂直方向における対称性の美学を表現しています。
針のデザインは、剣を想起させ、スポーティであり、視認性にも優れています。


40.5mmのステンレススティール製ケースには、オリジナルのダブル「トロンプルイユ(だまし絵)」カーブが組み込まれています。これは、この時計をユニークで特別なものにする、従来とは異なるデザインの選択肢です。人間工学に基づいたブラッシュ仕上げの一体型ブレスレットでは、高度にポリッシュ仕上げしたリンクが、モダンな「C」を形成しています。


ブレスレットの製作には多くの注意が払われました。手首につけたときの装着感、快適さ、軽さにより装着していることを忘れてしまった装着者が、突然現れるその美しさに強烈な喜びを生み出すパワーがあります。Czapek独自のクイックチェンジ・システムによりブレスレットを容易に交換することができます。追加のストラップは、柔らかくエレガントなカーフ・ブレスレット、スポーティな外観のラバー・ストラップのいずれかをお選びいただけます。

「この時計は、どのような色であったとしても、時計の初心者にも専門家、両方にわくわく感をもたらせます。とde Roquemaurelは言います。「初心者は本能的にダイアルと驚くべきムーブメントに夢中になりますが、専門家はムーブメントのしくみや何がこの高級時計を独特のものにしているのかを説明するための見せる時計として使用します。」

それはすべてネーミングにあります。
Antarctiqueというネーミングの発想は、Czapekのもっともアクティブなシェアホルダーの一人の南極(Antarctica)への家族旅行から始まりました。成功を収めた起業家である彼は、主に持続可能なソリューションのために新しいビジネスに対して熱心に資金を提供しています。Antarctique(南極大陸)という名前は、生命と危険を冒して世界の最も遠い場所を発見した勇敢な探検家、もっとも原始のままの息を飲むような美しい自然まで、数多くの連想を呼び起こします。

確かに、6番目の大陸である南極は、環境の悪化と、人間が地球を保護するための取り組みを強化する必要性を示す顕著な象徴となっています。「ですから、私たちは、この名前が、私たちに課されている役割に対しての私たちの取り組みを表明するものであるということに共鳴したのです。」とXavier de Roquemaurelは説明します。「それは、ローターにリサイクルされたゴールドを使用しているだけではありません。伝統的なウォッチメイキング・アートに専念する多くのスイスのクラフトマンのような、かけがえのない資産を保護することでもあります。


そしてこれは、私たちのモットーである ”We Collect Rare People”(私たちはレアな人々を集結させます)と完璧に合致するものでもあります。

Antarctiqueには、いくつかのバージョンがあります。Terre Adélie(テール・アデリー)は、99本の限定生産です。これは、1840年、フランスの探検家Jules Dumont d’Urville(ジュール・デュモン・デュルヴィル)が南極を探検した際に発見した半島を、彼の妻の名前Adèle(アデル)にちなんで、Terre Adélie(テール・アデリー : アデリーランド)を命名したことへのオマージュです。このモデルには、4つのダイアル・バリエーションがあります。

ディープブルー

シークレット・アロイ
ブラック・インク

そしてバーガンディです。

手作業によるヴァーニッシュ(ニス塗装)仕上げのダイアルを備えた特別バージョンであるOrion Nebula(オリオン・ネビュラ)は、わずか10本の限定生産です。(6月6日追記 - すでに限定数に達してしまいました。)

レディスを含む別バージョンは2020年の秋に発表される予定です。


Antarctique製作にあたってのパートナー

コンセプト :
Emmanuel Bouchet(エマニュエル・ブーシェ)Adrian Buchmann(アドリアン・ビュシュマン)Daniel Martinez(ダニエル・マルティネス)Xavier de Roquemaurel(ザビエル・デ・ロックモーレル)Patrick Rossi(パトリック・ロッシ)

コンポーネントとムーブメント製造 :
AB Product(ABプロダクト)Arcofil(アルコフィル)Atokalpa(アトカルパ) Ceramaret(セラマレ)Chronode(クロノード)
CMT-Rickenbach(CMT リッケンバッハ)Comblemine(コンブルミーン)
Crelier(クレリエ)Generale Ressort(ジェネラル・ルゾー)Inca(アンカ)
Inodeco(イノデコ)MLV MPS Novassort(ノヴァソール)Precipro(プレシプロ)Risa(リーザ)Stocco(ストッコ)

外装 :
AB Product(AB プロダクト)Caspa(キャスパ)HMS Waeber(HMS ウェーバー)
Jean Rousseau(ジャン・ルソー)Metalem(メタレム)Wolf(ウォルフ)

各モデルのスペックとムーブメントの詳細は、別ページにてご紹介いたします。



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