アントン・スハノフ - 待望のリストウォッチを発表（part 1 概要編）

ロシアの独立時計職人であり、クリエイターでもあるアントン・スハノフ（Anton Suhanov）は、自身としては初の腕時計である「レーサー ジャンピングアワーGMT（RACER Jumping Hour GMT）」を発表しました。

ユニークなデザインのためには、ユニークなムーブメントを創作する必要があります。アントン・スハノフは、このことを知っています。彼は、レトログラード・ミニット表示の機構に基づいた表示を備えたムーブメントを構築することに決め、複雑なデザインを完成させました。新しい「時」の始まりに、分針は60からゼロの位置にジャンプしますが、この急激な動きはほとんど目に見えません。その間に2つのアクションが実行されます。レトログラード・アワーの針を1時間進め、その後1時間静止しています。同時に12時位置のウィンドウに配置されたレーサー ジャンピングアワーGMTの24時間表示デジタル・セカンドタイムゾーン・インディケーターが1時間分進みます。

動画が公開されていますので、ご覧ください。

ダイアルのセンターには、弧を描くちょっと変わった20秒の秒表示があります。これは、時間をゆったりと認識するというマスターの原則により生まれたもののひとつではありますが、それが支配的に見えることがないようにセンターに配置されています。またダイアル下部には、毎日使用する時計では必需の日付表示窓があります。

「この表示方法は、時間の経過を認識するという本質と特徴を表しています」と、アントン・スハノフは、彼が選択したレーサー ジャンピングアワーGMTに搭載されているインディケーターの種類について説明します。「1時間に1回、または1日に数回見る時計もあれば、特別な瞬間を見逃さないよう、常に眺めていたい時計もあります。ダイナミックな瞬間とゆったりした時間の経過を認識するということの組み合わせが私のレシピです。私の時計では、時間の感じ方が異なります。ある時点では、レースに参加しているように、1秒1秒を注視しています、また別の瞬間には、文字通り数秒で、あなたは自信をもって車を運転し、ゆっくりとマイルを数え、それらすべてが制御されたもとで、世界があなたの車の窓を通り過ぎます…。」

SPECIFICATIONS

限定生産数

• 20本

機能

• アントン・スハノフが開発したトリプル・レトログラード・インディケーション
• レトログラード表示のサブダイアル : 時表示（8時位置）、分表示（4時位置）、20秒スケールの付いた秒表示
• ジャンピングアワー・ハンド
• 24時間表示のGMT、ジャンピング・デジタル・インディケーション
• 日付表示（6時位置）

ケース

• サイズ : 39（径）x 12.5（厚）mm
• ステンレススティール製
• サファイアクリスタル
• サファイアクリスタル製のケースバック
• 3気圧日常生活防水

ムーブメント

• 自動巻き、キャリバーSu100.20
• サイズ : 31.5（径）x 6.9（厚、モジュール部を含む）mm
• ベース・キャリバー ETA2824-2をアントン・スハノフがモディファイ
• 装飾を施したフル・ディスクのローター
• 振動数 : 28,800 A/h
• 約38時間のパワーリザーブ
• アントン・スハノフが開発製作した表示機能のモジュール（コンポーネント総数 172）
• 43石（ベース・キャリバー : 25、表示機能のモジュール : 18）

ダイアル

• 27のパーツ : ベース、アプライドのブランドプレートとスケール、サブダイアルの弓状のパーツ – ルテニウム・コーティングされた真鍮製
• ギョーシェ
• ブルーの陽極酸化（アルマイト）処理がなされたチタニウム製、レトログラード表示のサブダイアル

ストラップ

• レッドステッチの入った高品質のブラックレザー
• スポーツカーのスポイラーをイメージしデザイン、製作されたステンレススティール製のバックル