CZAPEK - Sands of Time


CZAPEK(チャペック)は、歴史的なチェコのガラスメーカーであるMOSER(モーゼル)との提携によりボヘミアン・クリスタル製の砂時計「Sands of Time(サンズ・オブ・タイム)」を発表しました。


砂時計は、時の経過を計測するために人類によって考案された最初期の計器のひとつです。そしてすべての時刻表示機器と同様、砂時計も時刻を表現する独自の方法を持っています。それは人の力では動かしがたい時間の流れ、そしてバランスを表しています。


砂時計は滑り落ちる砂で時を捉えます。"Czechia(チェコ共和国)”と19世紀半ば、ということにルーツを持つ2つの会社CZAPEKとMOSERは、この象徴的なオブジェを選択し、共通の友人とシェアホルダーによって設計するというこれまでにないコラボレーションを開始しました。 

「両社の関係はさらに深まります」とCZAPEKのCEO、Xavier de Roquemaurel(ザビエル・デ・ロックモーレル)は説明します。「CZAPEKとMOSERのクラフトマンシップは、絶対的な美しさと審美的な完成度を追求するのと同様に基本的な価値観です。すぐに両社が互いに魅了されたのは言うまでもありません。」 


2つのブランドの間の対話は、時間の美しさの概念を探求するというアイデアから始まりました。クリスタル製のクロックを製作するという最初の考えは、砂時計というピュアで、オリジナル性があり洗練された作品製作のコラボレーションとして開花しました。


「ウォッチメイキングとガラス製法のマジックは、長年の訓練、ハードワーク、経験に裏付けられた非常に才能のあるクラフトマンの物づくりによって人々の心を慰めることができるということにあります。」とMOSERのCEO František Schneider(フランチシェク・シュナイダー)は説明します。 


CZAPEKとMOSERのデザイナーは、時代を超越したシェイプをもつこのクリスタルを作り上げるために、密接に作業にあたりました。 


永遠の美しさを持つ高さ20cmのブルーとグリーンのオブジェを作るために、様々な要素が結合されています。地球上に存在するガラス製作のための砂、それらのもっとも純粋なフォルムである二酸化珪素の結晶、石英、MOSERはこれらを使いこなせる世界でも数少ないメーカーとして有名です。無鉛(一般的にクリスタルといえば鉛ガラス)のため生態的にも健全であるMOSER製のクリスタルを着色するために希土酸化物(レア・アース)を混合したものが使用されています。


それから基礎混合物は焼成され、エナメル質に溶解され、その後手作りの木製の型に鋳造されます。


最終的なオブジェは、MOSERの熟練したマイスターによる吹き上げにより形成されます。最後に水を使用して冷却されます。 



砂時計は、上から下にわずかにささやきながら流れる5分をカウントするように作られています。「今日の多忙な生活では、瞑想、自己認識の醸成、呼吸、あるいは祈りのために5分かけることが重要です。」とXavier de Roquemaurelは笑顔で説明します。「あなたのための5分間が、あなたの日常生活のための正しい精神状態へ導きます」 


CZAPEK & MOSERの砂時計Sands of Time(サンズ・オブ・タイム)は、18個の限定生産です。

テクニカル・インフォメーション
- Moser Glassworks社のマスター・グラスメーカーによるハンドメイド
- 無鉛 エコ・クリスタルガラス(シリカ・クリスタル SiO2)
- 吹きガラス手法による整形
- 手作業によるカットとハイグロス(高光沢)研磨
- 高さ : 22.5 cm
- 測定時間 : 5分
- 価格 : 770,000円(税別)


CZAPEK社について
François Czapek(フランソワ・チャペック)は、チェコ生まれのポーランド人ウォッチメーカーで、ポーランド暴動に参戦した後、1832年、ジュネーブに逃れました。


まもなく彼は自身のアトリエを開き、それから間もない1839年、同郷のAntoine Norbert de Patek(アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック)とのパートナーシップを結び、彼をウォッチメイキングの世界に誘いこみました。


そのパートナーシップが終了する1845年、彼はCzapek & Cie.(チャペック時計会社)を立ち上げ大きな成功を収めました。


そして彼は、ナポレオン3世のお抱え時計師となり、パリのヴァンドーム広場にウォッチメイキングの歴史における最初期のブティックを開きました。


また時計関連の書籍も著しましたが、残念ながら、その第2巻が発刊される前に亡くなってしまいました。 

Czapekは2015年に優れたコレクションとともに復活し、その代表モデルは2016年11月、ジュネーブにて開催されたGrand Prix d'Horlogerie de Genève(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)のパブリック・プライズを受賞しました。
Quai des Bergues No. 33 bis(ケ・デ・ベルク No.33 ビス)
このコレクションは、1850年代のCZAPEKの作品からインスピレーションを受けています。美しいエナメル・ダイアルと7日間のパワーリザーブを持つ自社製ムーブメントが特徴のこのコレクションは、クラフトマンシップとデザイン、限定性が融合したものです。
Place Vendôme(プラス・ヴァンドーム)
セカンド・コレクションであるPlace Vendôme(プラス・ヴァンドーム)は、サスペンド・トゥールビヨンとセカンドタイムゾーン機能が搭載されたモデルで、その1年後の2017年に発表されました。

Faubourg de Cracovie(フォーブル・ド・クラコヴィ)
そして、CZAPEK社にとって初めてのクロノグラフ・モデルFaubourg de Cracovie(フォーブル・ド・クラコヴィ)が2018年のBaselworldで公開されました。同社は、スイスのジュネーブに本社を構えています。 


Moser Glassworks社について
高級クリスタルブランドMOSERは、1857年3月にカルロヴィ・ヴァリのMarket Colonnade(Tržní Kolonáda トルジニー・コロナーダ)近くに自分の彫刻工房とガラスショップを設立したLudwig Moser(ルードヴィッグ・モーゼル)にちなんで命名されました。設立から25年の間に、彼はガラス工房の基礎を築き、そこでは吹きガラス、ガラス切削、ペイント、エングレーブのマイスターがピュアで無鉛のクリスタルから独特な芸術作品を製作していました。



ラグジュアリーなテーブルウェア・セット、装飾品、Moserのマスター・エングレービングは、世界中のオリジナル・クリスタル製品のファンの間で人気のあるアイテムです。チェコ共和国では、MOSERはもっともラグジュアリーなチェコ・ブランドとして認識されています。

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