チャペック アンタークティック・ラトラパント – スプリットタイムの芸術を露わにする

チャペックは、アンタークティック・ファミリーの最新モデルをリリースしました。


 

スプリット・セコンド・クロノグラフの機構が、このモダンでスポーティなラインを壮大なコンプリケーションのテリトリーに深く浸透させます。アンタークティック・ラトラパントは、その魅力的なメカニズムをダイアル側から見ることのできる初のスプリット・セコンド・クロノグラフです。

 

開発までのストーリー

2015年の復活以来チャペックは、ハイエンドのメカニックと洗練された美学の間の微妙なバランスを維持することを絶え間なく追求してきました。ダイアル側にモノプッシャー スプリット・セコンドのメカニズムを備えた最新モデル「アンタークティック クロノ・ラトラパント」は、これらの理想を具現化しています。「アンタークティックのラインは、スポーティなエレガンスの縮図として2020年にリリースされました。」とCEOのザビエル・デ・ロックモーレルは述べています。「そして、私たちの熱烈なファンを驚かせるようなコンプリケーションの登場が待ち望まれていたのです。」

このプロジェクトのルーツは、会社の設立までさかのぼります、とザビエルは説明します。「2012年に、チャペックという名前の再登録の一環として、ヴィンテージのバルジュー7733を搭載し、ごく少数限定で生産したクロノグラフを発売し、プロジェクトの資金を調達する方法として、いくつかの作品を友人に販売しました。」

チャペック デザイン・スタディ・クロノグラフ


あるバイヤーは、クロノグラフ操作のさまざまな段階で、カムとレバーのセットの美しさにすぐに気づきました。これにより、ダイアル側にメカニズムが露出したチャペックのクロノグラフを製作するというアイデアが生まれました。

これは2015年のことで、優れたコンセプトが成熟するまでには時間がかかることがよくあります。創造性、研究開発、生産数の適切なバランスを見つけるという難しい方程式は、最初は解決できませんでしたが、何年にもわたって、クロノグラフのアイデアについての検討は繰り返され続けました。解決の瞬間は、偶然と頑固さの組み合わせでした。ある時点で、スプリット・セコンドのアイデアが浮かび上がりましたが、製造パートナーであるクロノード社でもスプリット・セコンド・クロノグラフ製作の準備ができていました。 


「私たちは、時間を制御し、それを止めて追いつくことができる、というアイデアが大好きでした。」とザビエルは笑顔で言います。「さらに、このモジュールをダイアル側に配置し、着用者がカム、レバー、ホイールが織りなすバレエを完全に視覚的にアクセスできるようにします。」

スプリット・セコンド・クロノグラフは、実際、非常に複雑なメカニズムであり、メカニカルな創造性の頂点である「グランド・コンプリケーション」です。最も目立つ要素はクランプです。クランプは、スプリット・セコンドのプッシャーを押すと、クロノホイールのひとつを即座に固定します。

 

 

一方、もう一つのクロノグラフ秒針は邪魔されずに計測を継続する必要があります。クランプが解放されると、固定されたスプリット秒針が、作動中の秒針に「追いつきます(フランス語でrattraper)」。絶対的な精度を確保するには、それぞれのコンポーネントを最高の仕様で製造する必要があります。

 

独特なクランプの形状


最新キャリバーSHX6

クロノード社と共同で製作されたチャペック社製ムーブメントである、キャリバーSHX6を一目見れば、機械的にも美的観点からも芸術作品であるということができます。そのためには、時計が流線型の外観を維持し、42.5mmのケースにうまく収まるよう、主要コンポーネントの数と厚さを減らす必要がありました。

 

「古典的なクロノグラフと同様に、スプリット・セコンド機構は2番車から引き出されるエネルギーのおかげで機能します。」とザビエルは説明します。「今回はトランスミッションの美観を強調するために、垂直クラッチではなく水平クラッチを優先しました。」

ムーブメントの焦点は、特許取得済みのサテライト輪列と、そのすぐ下にある特許出願中のスプリット・セコンドのメカニズムを維持するセンターのトライポッド・ブリッジです。

 

上部(クロノグラフ用)と下部(スプリット・セコンド メカニズム用)の2つのコラムホイールは、ムーブメントを2つに分割します。4時位置の分積算カウンターと7時位置のスモールセコンドは、チャペックの時計であることをすぐに認識できる美的特徴のひとつを思い起こさせます。視覚的なガイドとしての垂直対称性はブランドの原動力となっている19世紀の偉大なウォッチメーカーであるフランソワ・チャペックとのつながりを維持しています。

 




アンタークティック・ラトラパントには、リンクが「C」の文字を形成するチャペック独自のステンレススティール製ブレスレットが付属しています。このモデルは77本の限定生産で、ジュネーブのチャペック・ブティック、公式販売店、およびczapek.comのオンラインによるスースクリプション販売にて入手できます。

では、このモデルに関して、CEOであるザビエル・デ・ロックモーレルが解説していますのでご覧ください。

 

テクニカル・インフォメーション



FUNCTIONS

スプリット・セコンド モノプッシャー・クロノグラフ
時・分・秒表示
30
分積算カウンター(430分位置)
スモールセコンド(730分位置)
スプリット・セコンド プッシャー(1030分位置)

MOVEMENT
Czapek
キャリバー SXH6

モノプッシャーのスプリット・セコンド・クロノグラフ モジュールを備えたムーブメント
パワーリザーブ : 60時間
振動数 : 28,800 VpH (4Hz)
可変慣性フリースプラング・テンプ
2
つのコラムホイール 水平クラッチ
特許申請中のスプリット・セコンド・クランプ
49
石 292個のコンポーネント 径 : 34mm
Czapek
のロゴ入り、リサイクルされた5Nローズゴールド製、ローター

FINISH
繊細なショットブラスト仕上げ、手作業で面取りされたブリッジ
ストレート・サテン仕上げ、手作業で面取りされたクロノグラフ・レバー
サーキュラー・サテン仕上げの歯車
ブラック・ポリッシュ仕上げのスクリュー、スタッド、コラムホイール

CASE
ステンレススティール
: 42.5mm
: 10.5mm(グラスボックスを含むと15.3mm
無反射加工がなされたグラスボックス型サファイア・クリスタル
内側に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケースバック
防水性 : 120m

BRACELET
リンクがモダンな「C」を描くステンレススティール製ブレスレット

独自の「イージー・リリース」システム
カーフレザーまたはラバー・ストラップが付属

DIAL
ダイアル側に配置されたオープンワークのスプリット・セコンド・クロノグラフ(世界初)
ソード・シェイプの時分針 スーパールミノーバ
先端がホワイト、レッドまたはホワイトに先端がレッドのスプリット・セコンド針
ダイアモンドによるカットで面取り、ロジウムプレイトがなされたミニットリングとサブダイアル

PRODUCTION
77
本の限定生産




コメントを投稿

0 コメント