先日、Armin Strom社から配信されたリリースをそのまま掲載いたします。
古いアイデアや新しい技術革新に対する、これまでに存在しなかったソリューションを見つけることは、時計業界を動かすものであり、それを引き続き新鮮で興味深いものとすることです。
「現在私たちは、Mirrored Force Resonance(ミラード・フォース・レゾナンス)のレゾナンス・クラッチ・スプリングを改善するためにCSEMと協力して理論と現実がどのように一致しているのかを正確に検証しています。」とArmin Strom(アーミン・シュトローム)のディレクター、Claude Greisler(クロード・グライスラー)は説明しています。
「現在私たちは、Mirrored Force Resonance(ミラード・フォース・レゾナンス)のレゾナンス・クラッチ・スプリングを改善するためにCSEMと協力して理論と現実がどのように一致しているのかを正確に検証しています。」とArmin Strom(アーミン・シュトローム)のディレクター、Claude Greisler(クロード・グライスラー)は説明しています。
2016年の晩秋に発表されたMirrored Force
Resonanceは、賞賛、驚き、畏敬、あるいは疑念など、大きな反応を巻き起こしました。「ウォッチメーカーは、目の前にあるものだけを信じる。」とClaude Greislerは微笑みます。「もし、アシストなしの共振現象を見ることが不可能であったとするなら、どうだったであろうか」
CSEM社と協力して、Armin
Stromのミラード・フォースの発明の要点はレゾナンスにあることを正式に確認しました。
しかしながら、すべての新しい発明と同様に、自社開発のレゾナンス・クラッチ・スプリングも最適化できるという可能性もありました。Neuchâtelにある研究開発機関で取り組まれている要素のひとつが、おそらく最適化できるであろう新しいマテリアルや形状がこの発明にもたらす結果を理解するための、新しいデザインやマテリアルによるシミュレーションです。
Armin StromのMirrored Force Resonanceは、刺激的な第2章に突入しました。
スイスにおける研究とテクノロジーのゴールド・スタンダードであるCSEM社
CSEM社, Centre Suisse d’Electronique
et de Microtechnique (“Swiss Center for Electronics and Microtechnology”)は、1984年に設立されたスイスの企業をサポートするための科学技術研究開発機関です。CSEMのシステム担当副社長であるJens Krauss(イェンス・クラウス)は次のように述べています。「私たちは大株主だけでなく、小規模企業にも重きを置いています。私たちは必要に応じて専用ツール、技術工学、技術者、さらにはプロダクション・サービスを導入することで、中小企業をサポートします。」
組織は、純粋な科学と産業利用の間の技術移転に特化した応用および産業委託の研究開発を追及しています。時計製造の分野に根ざしてCSEMは技術を開発し、知的財産権を生み出し、それを産業用に転化する使命をもつ、深遠な科学の取りまとめ役です。CSEMは最先端の技術を研究し、技術的プラットフォームを作り、業界のパートナーへのリスクが少なくなるよう技術的、科学的研究を成熟させ、商業的可能性を高めています。
「Mirrored Force Resonanceの場合、Armin Strom社は、私たちが持ち得ていないアイデア、それを実現する力、ウォッチメーカー、ノウハウを持っていました。私たちにはエンジニアリングの可能性、ハイスピード・カメラやシミュレーションのためのソフトウェアなどの機器、物理学者、その他R&Dに基づいた技術があります。私たちは、このようにしてコラボーレーションできることを大変うれしく思います。」
Mirrored
Force Resonance
レゾナンスは、精度と安定性の両方を追求する真に才能のあるウォッチメーカーのほんの一部によって実現した機構であり、何百年もの時代の歴史に根ざしているにもかかわらず、偶然に遭遇するようなことはない、レアな技術革新です。
レゾナンスには、精度の安定化、エネルギーの温存、テン輪への衝撃など、外的な衝撃による精度への悪影響の軽減(歩度の安定性)という3つのメリットがあります。
Armin StromのディレクターであるClaude Greislerのアイデアは、正確さと精度という古くからある時計の命題を、革新的な方法により改善させるというものでした。Armin StromのMirrored Force Resonanceは、この考え方を象徴する新しくてより良い、そしてより興味深い手法を表現しています。
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